ある日の想い
レタス

恋は太く短く
愛は細く長い

恋は甘酸っぱいかい
愛は重く苦いかい
それを知りたくて
ぼくたちは生きてきた

わかりたくて
わからなくて
ふたり暮らしたね

何時の日かぼくが息絶えて
きみは何時まで涙を流してくれるだろう

何時の日かきみが風になったら
ぼくは何時まできみを想い描くだろう

わかりたくて
わからなくて
ふたり生きてきたね

あの日から十五年
とても とても 短くて
とても とても 長くて
ぼくらは抱き合い
争いながら
ふたり生きてきた



             初出 日本WEB詩人会 2024/03/22
             


自由詩 ある日の想い Copyright レタス 2024-03-22 00:25:02
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