頭が煮つまったときにこころみる詩薬
菊西 夕座


にもうすぐ会えるところまで来た角で、
 呼びとめたのは、

だったから、
 ふり返って思わず

をだしてしまった
 平熱からの逸脱線、
超え
たのはいつだったのかと、
 ボケの植わった庭をみつめる
小枝
は答えるかわりに
 足もとにまで花をのばした
紺へ
とかわる空の額がちかづいて、
 高炎なる熱をしずめてくれた
越え
てはいない角のむこうがわから
 弧をえがいてかえる鴉たち
公園
で待ち合わせた約束が、
公平
  に
   釣り合う
    シーソーあそび
       の
声      と      声
       の
    チューする静止   

      テッペン
     の    の
    ま      す
   た        み
  あ          で
   支点となってよんでいる、

   大丈夫より
     もっとたしかな
           天丈夫。




自由詩 頭が煮つまったときにこころみる詩薬 Copyright 菊西 夕座 2024-03-02 13:34:47
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