木漏れ日まるく連歌れんしゅう
小池房枝
平成十七年五月十七日
半歌仙連歌「木漏れ日まるく」の巻
於 RT会議室A
表
発句 夏木立木漏れ日まるくなりにけり
脇 手足伸ばして歩く歓び
第三 園児らの帽子ばかりがひょこひょこと
四句 分身の術を使っています
五句 真っ白な雲は空にて気ぜわしく
六句 人が行き交う五月を見てる
裏
初句 休憩のトイレの窓からぼんやりと
二句 鳥見て思う今夜はカレーだ
三句 ウイルスも大陸からのお客人
四句 もとは異星の客であったか
五句 マタンゴも座敷わらしも膳につけ
六句 花びらの雨降りしきる中
七句 人はみなどんな顔して歩いてる
八句 月はおんなじ冴えた顔です
九句 夜通しの読書の果てに見上げると
十句 壁の一輪挿し赤い薔薇
十一句 ひんやりと冷たい窓に映ってる
挙句 デザートは先に食べてしまおう
投稿カテゴリー、迷いましたが散文ではないし、ましてや自由詩でも
なく俳句よりは短歌だと思いましたのでここに。形になってるかどうか、
初心者が無知無謀にも独吟連歌を試みたひとつらなりです。以下は
やってみた疑問点や反省など。ご意見・ご感想いただけたら幸いです。
発句、夏木立と木漏れ日は季重なりかも知れません。(木漏れ日は一応、
講談社の「基本季語五百選」にはなかったです。しかし。)鑑賞の仕方?
も実はまだ不安です。ぱたんぱたんと右から左、左から右へと順々に
発句+脇で短歌ひとつ分、第三+脇で短歌ひとつ分、で良いのでしょうか。
何よりも負担だったのは一人でする去嫌とか、輪廻とか観音開きとか。
(同じ発想や言葉の繰り返しを避けて変化を楽しむのが旨とのこと)
朝になってあちこち直しました。連歌、慌てなければ楽しいものだと
思われます。
面白かったのでまた調べてみてまたやってみたいです。次はどなたかと
ご一緒できたらうれしいです。