出勤
砂木



海や土やマグマや風と
一緒に浮かんでいるという
私は

身体を選んだわけでも
心を選んだわけでもない

先にあるものから
たくされたような
安物の 腕時計が

地上 から みえる距離を
ぶらぶら

のばしたら
腕ごと おちていくのは
背中から 歩いて行く 陰

さあ 
今日が はじまる


自由詩 出勤 Copyright 砂木 2005-05-18 07:14:06
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