虹色の結晶
レタス

今朝の音楽は短調ではなく長調が似合った
何時もの苦い珈琲が何故か甘く
正確なメトロノームが響きあって
ぼくたちに奇跡の扉は開いた

あまりにも透明な
薄く虹色に染まったシャボン玉

誰も触れることは許さない
たとえ神であっても許さない

やっと築いた金字塔を崩す者は許さない
たとえ仏であっても許さない

ぼくらはやがて一粒のダイアモンドになってしまうから



              初出 日本WEB詩人会 2024/02/14


自由詩 虹色の結晶 Copyright レタス 2024-02-14 21:55:25
notebook Home