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とめどなく溢れてくる言葉を
あなたは何と名付けて呼ぶのです
それだけが知りたくて
正気か狂気かなんてもうどうでもいい
爪の先ほどの愛と
夜更けに漏らすような知性
明けた空に見る力
押さえつけてでも私が欲しいですか
あなたに約束を強いるつもりはない
私よりも美しくて
強くて優しい人には
もっと与えられていいものがある
私が恋い焦がれているのは
いつからです
あなたの中に流れる真っ暗い川に両足を浸して
その先にある虚空へ流されてみたい
私の深みに横たわる心は
生まれた時から冷え切っている
あなたはその研がれた爪で
皮を剥いでも真実を知りたいでしょうか
届かなければ
呼んでも聞こえないからと言って
悲鳴のようにあなたを呼んでいる
それが私の声です


自由詩Copyright 303.com 2024-01-10 18:24:21
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