夜の歌
レタス

枯れた林を彷徨い
冷たくなった手のひらに
息を吹きかけ暖める
きみに捧げるために拾った
紅い
紅い…
珠玉を握りしめ

月の言葉に誘われながら
独り歌を唄う


いまきみに恋してる
あまりにも深く
高鳴る胸が張り裂けるほど

切なくて
悲しくて


きみの寝息は静かに囁き
目覚めるのをそっと待っている

紅い花の想い出よりも深く
彼方に青い成層圏よりも高く
想いは遥かに遠い

きみを想い
静かに歌い続ける



自由詩 夜の歌 Copyright レタス 2024-01-02 23:03:36
notebook Home 戻る  過去 未来