神様
日々野いずる

よく陽に焼けた肌を晒して
向日葵の方へ駆けて行った
足跡が
奇跡の化石に残った
今ある詞と夢と
わずかな名残の面影が
霞と君の区別がつかない

今日、
君は、夢を照らしたね
枕の香水をふりかけた私の
枕の中に潜み囁き
空となり
かすかな雪を降らした
雨のような
水分を含んだ
綺麗ではない雪だった

そういう情緒だけの
しっとりした気持ちが
ずっと君を繋いで
君が壊した生を疎む
あ、あ、あ、
どこにもいけなかったね
神様になりたかったね
天から降る星でもよかった
君が、君が
君が望んでいたら


自由詩 神様 Copyright 日々野いずる 2023-12-17 18:56:43
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