五行歌、霊性の神聖の孤独の声ヒビキに
ひだかたけし


人は一度も魚で在ったこと無く
人は一度も蜥蜴で在ったこと無く
人は一度も猿で在ったこと無く
あれらすべて人存在から吐き出され
突き落として来た人存在の罪深さよ


魅惑的な注意を促す
光の場所、
憧る魂の肉から離れ
震え揺れる音声、
新た生まれ立ての子供紡ぎ


遥か遠い地平へ
意識を近づけること
努め人存在に課せられた
使命を生きて息し死を臨み
対極は愛し合い対立を無相と化す


認め識り確信すること、
この茫洋と広がる漆黒の闇
から自由に為る、
神聖な義務を
孤独の声のヒビキ重奏に返す


無限の地平の広がり
身をゆだねひたす
おのれを一度消し
新たなオノレ
掴み取る詩想にて


ホウセキの湧き立ち
無限無数に突き抜ける
アナタというヒビキ重奏、
ひたすらひたりあびて
逝かせてしまえ己の内なる悪を






自由詩 五行歌、霊性の神聖の孤独の声ヒビキに Copyright ひだかたけし 2023-12-12 18:59:58
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