賛歌
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運命を信じるといい

与えられたからといって
食べる必要はなかったけれど
残すと
あなたを裏切ってしまう気がして
悲しかったから
食べた

世界は儚い
焦土と化した、
かつての森を目の前にしても
壊されてしまった、と
黙ったり俯いたりしたくなかった
棄てられた土地で
再び焼かれるとしても
花を育てるのは
幸せなことだった

人生は
何かとても大切な言葉を
大切な人に言い忘れたまま
話し続けること

恋心は要らない
段ボール箱にでも入れて
海まで運んで欲しい
神様は一度死んで
神様は一度生き返る
天国は心の中に
見えない花を咲かせる
魚を海に放すように
私が気付かない内に
波間に流して欲しい

最近は押し倒すにも
同意が必要だ
自分が何をして欲しいのかも
分からないだろうに
あなたも
人間を
支配してみたいだけだ
まあ分かるけど
許してあげない
片言の尻尾が生えた天使と
感情論
ケーキをナイフで切り分けるように
男と女を区別するなんて
馬鹿げてるだろ?
笑えよ
金を

光り輝くものは
暗やみにしかない
灯火を吹き消した
誰かの祈りを聴くために
心のない詩人
この世が終わったら
結ばれよう
天使の翼が対で生えるように
意味のあることがしたい
耐えきれなくなったら
死ぬだろうけど

愛しているよ


自由詩 賛歌 Copyright 303.com 2023-12-09 07:02:07
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