やじろべえ
アラガイs


              じっとしていろ
子供のころはよく言われた
      じっとしているのが苦手で手脚が     鶏
                        僕  みたい

誰かに相談したことがない一日が
手早く十日過ぎた頃から焦りはじめる
                   捨てたものは取り戻せないのに
考え込んでは考え過ぎてしまう負の連鎖に
                    土台から崩れて
一人立ち上がる   少し大人しくしていろよ 
 母親に言ったことがある
         
      テーブルには砂時計
デブリの入ったカップ麺
腰掛けて眺めているフラダンス人形
止まらない
                        曇りのち晴れ
棄権
          あうんに揺れる









自由詩 やじろべえ Copyright アラガイs 2023-09-04 17:12:06
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