落書き
たもつ
雨が降っている
雨だと思う
すべてが細くなる
無い言葉
はずれた草花
消えていく庭は
町工場のところで
途切れてしまった
ノートの中にある
わたしの罫線
罫線に隠している
わたしという記憶
落書き遊びをしていると
辿り着く家があった
いつもあなたが笑っている
笑顔を見るたびに
笑っていると思う
(初出 R5.8.2 日本WEB詩人会)
自由詩
落書き
Copyright
たもつ
2023-08-03 07:04:50