魂の告白
ひだかたけし

荒れ果てシラケた大地に
束の間打ち立てられた愛に
育てられた私は、幼年
秘密基地を造り遊んだ広大な草原
巨大な無機ブルトーザーに押し潰され
破壊され消滅し更地に成ってゆく光景
ひたすら歩き凝視していた

今、初老の時迎え

肉体の病に苦しみながら
内なる神霊と悪魔と
均衡を保ち努めて
毎夜の血塗れの悪夢
何故か訪れ眠りは浅く

狂った母親の叫び
静まり返る遺体の父親

朝に想い出し
布団蹴飛ばし
起き上がる、

感覚世界
いったん遮断し
表象複合の瞑想へと

  *

意識の断層、未だ深く

夜にほろ酔い、
氷とジャイアントコーン
噛み砕き

夢見がちな覚醒に

肉の苦痛押しやり

沸き立つ言葉とらえ

この魂の体験 あらわす

魂の意識の進化 限りなく続き

愛 みえるか 未だに解き放たれず

次なるステージへと向かう私は 誰だろう?

いったい ダレダロウ










自由詩 魂の告白 Copyright ひだかたけし 2023-07-05 20:00:14
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