それは きっと
soft_machine

 自分が 今
 何を 話しているのか分らない
 どんな顔をして

 すこしづつ
 すこしづつ積みあげてきたものを
 何故つき崩す必要があるのか

 私は怒っていた
 泡がぶくぶくと脹れては割れる
 私は悲しんでもいた
 色々な匂いが
 さんざん蘇る

 (それも たちまち 消えさって)

 このなみだが
 どんな感情で
 このふるえが
 どんな本能で
 意志のおよばぬバケモノになり

 (次の日 なんて便利なひとこと)

 次の日 心臓が強くゆすられ
 案外さっぱりとなり
 ことばをとり出す
 人は きっと 素敵ないきもの

 くじらの歌
 ことりの星

 それはきっと





自由詩 それは きっと Copyright soft_machine 2023-06-06 17:58:00
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