さなぶり
短角牛

早苗田の美しき 竹林がそよいで

黄昏の昏き 夕陽の赤 鷺の佇む

宵の口 山楝蛇(やまかがし)は顔をもたげ 虫と蛙のさんざめく 


窓の灯り 夜の帳り


この頃は男梅雨のようで

晴れた夜は星月夜を見上る 

夜風が肌を撫でる 柔らかな日焼けの跡 

あれこれ 黒麦酒に溶け消ゆ

明日の糧に










自由詩 さなぶり Copyright 短角牛 2023-06-05 21:34:33
notebook Home