花火/いつかの
半知半能

花火が上がると 君が泣く

瞬間

いつか会えなかった誰かを
そこに見て
いつの日のでもない君は
ここにいて

手は繋いではいけない

誰もいない夏祭り
君が泣くから
花火が上がる
散った後  音のない黒が愛おしい


自由詩 花火/いつかの Copyright 半知半能 2005-05-11 23:22:57
notebook Home 戻る