不機嫌な夕方
坂本瞳子

乾いた昼の月が
丸にちかくって
なんだか見下されてるみたいで
気分が悪い

風にでも吹き飛ばされてしまえ
そうはいっても
あそこからピクリとも動こうとしない

どうせあと数時間もすれば
見えなくなる

だからって許してやる気はないさ
この害された気分はそう簡単に
変えられやしないんだから

いまに見てろ
また明日
挑んでやるからな


自由詩 不機嫌な夕方 Copyright 坂本瞳子 2023-05-02 22:28:11
notebook Home 戻る  過去 未来