失われた存在
花形新次

浴室の薄暗がりに浮かぶ男の影
胸に迫るマシンガンの音に 
神経が逝ってしまいそうだ

都会の共同体に蔓延る深い暗闇
心の荒野をさまよう 
男の狂気に似た影

人間が埋もれる 
新宿の地下鉄に揺られ
McNamaraの戦略に思いを馳せる

ホテルの暗鬱さに包まれ 
孤独が彼を襲う
明日の朝は必要ないという 
彼女は遠く離れた場所で待っているのか

自尊心を失い 
彼はただ肩を抱くだけ
蝿の群れの中で 
男の生命力は揺らめいている

荒涼とした都会の影の中で
孤独と絶望が彼を支配し
時にはマシンガンの音にも怯えながら
彼はただ1人さまよい続ける

都市の共同体に囚われた男
憂鬱な暗闇が彼を苦しめ
彼女の待つ明日を望みつつも
彼は「明日など必要ない」と呟く

孤独に悩み 
自我を蝕まれた彼は
ただ蝿の群れに身を委ねるばかりで
明日の朝も彼にとっては無意味な時間
荒涼とした都会で失われた存在と成り果てる


自由詩 失われた存在 Copyright 花形新次 2023-04-24 18:33:12
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