真夜中の砂時計
佐白光


 テレビの横に置いてあった砂時計

 忘れていた

 どうしてここにあるのかも解らないくらいに

 真夜中の静粛の中で返してみる

 音も立てずに時を流して行く

 流れる砂も時間も戻らない

 手を差し伸べてもう一度

 何度でも

 この静けさのなかで

 

 

 


自由詩 真夜中の砂時計 Copyright 佐白光 2023-02-25 02:14:40
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