二月の憂鬱
ミナト 螢

降る雪は積もらずに
口から溢れた諦めが
恥ずかしそうに転ぶ

寒さのせいにして
何もしなかった日は
冬が嫌いになるし

たまに晴れたりする
空を見ると
春を待つしかない

季節の真ん中で
行ったり来たり

重たいコートを
脱ぎたくても
風がまだだと
言ってる気がする


自由詩 二月の憂鬱 Copyright ミナト 螢 2023-02-11 16:48:51
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