夜想17
ひだかたけし

虚ろに揺蕩う 夜陰、

枯れたひと吹き
実の在るひびき

ひとりでに紡がれる言葉に従い、

ピラミッド構造のこの社会
下請け納期徹夜徹夜の連続
さんざん味わってキタヨ
身体も心もコワシタヨ

真正面から
反抗したってどうしようもないんだ、

深々と
タドル
足跡、
に埋め尽くす
恋の無垢の欠片

ヤりたいうちは猿みたいにヤれ!*

と、

れんぶらんと、ノ
老婆 浮き上がる
全ては表現された響き

私、貴女、物々、表現されたヒビキ

剥き出し地球の自転に曝す、オノレ
円を描く様な音響が笑っている




虚ろに揺蕩う この夜陰、

枯れたひと吹き
実の在るひびき

ひとりでに紡がれる言葉に従い、

此処まで来たよ
病んだ肉身引き摺り
此処まで来たよ、
後は明日は
あくまでも未知、

この世に深く没入するには
悟性や理性じゃ足りないんだ、

ひたすら 己の内 自ずと湧き上がる

明確な直観のイメージを頼りに

あなたに新たな便り、歌えたら いいな。











*イエローモンキー『9999』より


自由詩 夜想17 Copyright ひだかたけし 2023-02-10 21:25:28
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