ドラゴンたちの降臨(三)
おぼろん

ドラゴンたちがライランテ大陸に現れて一か月、
各国の魔導士たちは、ドラゴンを手なずける術を手にし始めていた。
中には、ドラゴネイアスという、人に変身できる種族がいた。
彼らは、各国の魔導士たち、閣僚たちに取り入り始めた。

「あなたがたこそが、ライランテ大陸を支配するのですよ」
ドラゴネイアスたちは言った。
クールラントの祭祀クーラスは、そんな噂話を聞いて、ふんと笑う。
「大方、エランドルとかいう不死の魔導士の企みなのであろう」

エランドル・エゴリスは、確かに一つの企みを抱いていた。
ハーレスケイド、それは神殺しの世界である。今現在、
ヨースマルテには二十五の神々、二十五の魔神がいた。

彼ら神々は、それぞれの役割を持ってヨースマルテの秩序を保っている。
「しかし……」と、エランドルは言うのだった。
「いつまでもこの世界は、神々たちの治める世界ではないぞ!」


自由詩 ドラゴンたちの降臨(三) Copyright おぼろん 2023-01-23 21:50:10
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
クールラントの詩