いまの私には己の存在理由が見つかりません　
あなたにはありますか

私は一度それを見失ない
この世から消えようとしましたが失敗し
それ以来自死するのが怖くなりました

左手の手首にはその時の深い切り傷の跡が
いまでもはっきりと残っています

それでは何故生きているのかと
あなたは問うのかも知れません
ただ言えることは
空っぽでも息をし食し
時をやり過ごすことはできるとしか
申し上げることはできません

夜が更けてきました
今日も明日は目覚めなければいいと
思いながら私は瞼を閉じます