青空
たもつ



開け放たれた窓から
少しずつの午後が入ってくる

空港は徐々に丸みを帯びて
羽の重みに耐えかねた蝶が
不時着をしている

机の上には生まれたての雲

いくつか家の事などを済ませて
昔は簡単に出来たのにね、と
顔を見合わせて笑う



自由詩 青空 Copyright たもつ 2022-12-08 07:13:26
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