玄明
湯 煙



おまえと向き合い 対峙する
玄明をおもえ
機械ではない というなら

暁のはじまり 風のない
すべてを包みこむ 巨大な闇空
十二月 ひとつの満月
裸足のまま突っ立っていた

墨で記した木札 その下に
脚を組み 眼を光らせる 
おまえは
なにものだったか


自由詩 玄明 Copyright  湯 煙 2022-11-29 12:46:02
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