遺伝病流星群
あらい
酔いの拷問と円形の深呼吸を伝達している
【Magna.】
遺伝病流星群はもうどこにもしゃがれて、
星のまたたきは幾つ数えてもなくしやしない。
有頂天の国道を導入する道すがらだ。
嗚咽にも似たスコール、
血みどろのスケジュールで抑え、
怒気を孕んだ金管楽器は激痛を凍らせてできている、
「この抜け殻では鳴り止まない。」
旅客列車は吸い込まれていく、腹の空いた善と悪へ
基礎知識は感情を発煙筒に変え、
娯楽という上下関係を本番行為と射し違える
『異文化の未来予想図へ。』
オートクチュール/吹き出物の言語化、
――覚醒めやしない、こじんまりとした鳥籠の中にいる。
なんでも死角に置かれたエネルギーは
予測不能な羽布団を破り、
おもてなしの回路は交互に深淵を覗く
郵便受けからはみ出るところから始まる映画鑑賞
血と肉はミニスカートを描いて
夢また夢に瓜二つの赤ん坊をとりあげる
ただの群生地、蝶板のビル群に消毒液をぶちまける
貧乏性メタモルフォーゼ。
エロ漫画にも短編集にもならない、ただの脂肪分、
ぬいぐるみたちが墜落する。
なるほど歴史書の至る所へ生き移す
経口補水液に浸る
おそらくこれはサンプルに弌つ
天地無用のくせに 眩暈が襲うものだ
自由詩
遺伝病流星群
Copyright
あらい
2022-10-23 00:34:55
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