ミナト 螢

自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで

真っ直ぐに
息をしている

僕も光も
躊躇いながら
前へと進み

その眩しさで
顔を塗られたら
心が解れて
ひとりでも笑った

透明な絵の具は
どこにも
売っていないから

もしもこの先
光が輝けない時は
僕の眼差しを
分けてあげたい


自由詩Copyright ミナト 螢 2022-10-07 19:33:15
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