遺書
ミナト 螢

白い部屋で
死にたい

何となく
綺麗に見えるから

誰も会いに来ない
最果ては

孤独になっても
溢れる言葉の点滴で
まだ生きたいと
願っていた

ジップロックの中で
海の音を聞いた
あれは思い出

そんな袋を
幾つも抱えて
過去の光が
今を照らした

去りゆく日は
風を集めた
カーテンの下


自由詩 遺書 Copyright ミナト 螢 2022-10-06 17:29:51
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