限りなくグレーな空へ向かって 30秒バージョン
モマリサ公
俺たちが激しくアクセルを踏みすぎる頃
季節はまた新たにはじまった
ブレーキからすばやく
パーキングにいれてキーを抜き取り
わたしたちは
どうしようすきとかたぶん無理とかについて
普段の日常を正しく間違えていく
好きな人のとなりで秋のはじまりの自分を演じながら
みんな今すぐ孤独をダウンロードしよう
小川テントの寝袋をぎゅうってして。
カレンダーにまるして記憶する
9月はすぐに
思い出せなくなって
さみしい男の子たちは孤独が恥ずかしいから
かみさまみたいに女の子を簡単に呼ぶ
まるでなにも起こらなかったかのように
炎をみて黙ったりしていたい
とたのまれたのでそのようにした
なつかしい胸いっぱいの
きれーなクロールが焼きついているまぶたの裏側
きりとって