ミナト 螢

欲しいものがなくても
コンビニまで走った

あの人の好きなものを
まだ知らないから

お酒も煙草も
ガラスの向こうで
光って見えた

いつかは
扉を開けて
渡せるように
少しだけ
背伸びをした

レジの横で
賞味期限に近いパンを
列の前に並べて
何となくでも
愛されたかった


自由詩Copyright ミナト 螢 2022-09-17 12:33:51
notebook Home 戻る  過去 未来