夏のひととき
番田 

僕はモールに入っていたゴンチャという台湾系のお茶の店でミルクティーを飲んでいた。お茶の店というだけあって、冬は普通の温かいお茶を出すのかどうかは、よく知らなかった。昨今の暑さは冷房なしではきつく、午後の日暮れまでの時間をやり過ごすのは大変である。ただ節電の叫ばれる昨今に、冷房の効いている天井の高い空間というのも今後スペースとして必要とされるべきなのかどうかは、微妙ではあったが、僕は今日はそこにいた。このミルクティー、ドトールの同じ商品とは違って、最後の一滴まで味がすることが不思議だった。味の感覚としては大差はなく料金的にはドトールに軍配が上がる気はするが最後にたどりつくに連れて氷で味が薄まってしまうということは彼らにとっては死角なのである。僕は昨日はブックオフにいた。旅行雑誌を手に取ってみると、行きたい国はアジアのどこかの国のような気がしていた。国内にも目を向けるべきだと思うのだ。ただ、価格を見ると、どこで何をするにしても高いようには感じられた。僕は地域性の魅力と言えるものにもっと目を向けるべきなのだ。


それとも、アクティビティだろうか。最近、夜に少しだけ走ってみたが、中学生時代のように、サポーター無しでアスファルトを走り続けることは辛い。なぜあんなことができていたのかと時々考えている。骨の間の潤滑剤のようなものが、減ってきているのかもしれない。50歳ぐらいまでであればサーフィンのようなスポーツはできるような気はするのである。しかし、知り合いが足を切ったという話を聞いたことがあり、少しだけ怖かった。それ以前にそのようなことをしていられるような車も資金も持ち合わせてはいないのだ。



散文(批評随筆小説等) 夏のひととき Copyright 番田  2022-07-19 01:21:41
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