夜に観る紫陽花はいいものだ
紫陽花って分かるか？
あじさいと読む花だ
ちょうど今のような
梅雨の時期に見頃を迎える花だ
桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿という言葉があるが
紫陽花を買う馬鹿という言葉も
俺はそこに継ぎたい
お前のような阿呆にも分かるように
一から説明してやるが
世の中には平安京の昔から
見花と銭花というものがあって
見花はそのまんま
見るための花で
道に咲く花つまり向日葵タンポポ藤つつじ
果ては
空に咲く花火の事
一方銭花とは
銭で買う花すなわち
胡蝶蘭バラ芍薬トルコキキョウ
果ては
女の陰唇の事
で
見花と銭花の他にも
この日本という美しい国には古くから
花を慈しむための
花を表す古語があって




という辺りで今日はお開きで
後は別料金で願いたい
続きは有料サイトで
会員限定ページでというやつだ








要はまあ

紫陽花は夜に観ろ

夜の寺で観ろ

と


そういう事だ