雨降る夜更けに
坂本瞳子

雨が降る夜は
孤独に苛まれる
遠い記憶が寂しさを
呼び起こすのだろうか
訳もなく涙がこぼれる
胸がしめつけられる
月も星も光りを灯さず
暗い空から地面へ向けて
放たれる雨の雫が
悲しみを打ち付ける
朝陽が昇るのを
夢に見ながら
涙に濡れて
眠りに堕ちる
こんな寂しい夜は
二度と訪れないようにと
願いながら


自由詩 雨降る夜更けに Copyright 坂本瞳子 2022-06-06 22:55:32
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