夜のプロセスと施行
番田 

六ヶ月後にアクセスするように書かれてあったサイトにアクセスし、書類をダウンロードしてから、そこに書かれてあった住所に書類を送った。昔一度、同様のプロセスを行ったことがあったような気がして、当時のことを思い出させられていた。コンビニで、当時は家にプリンターが無くプリントアウトしたような気のする書類を、そこからFAXした気がする。何も、よく覚えていなかった。翌日には電話で書類が着いているかを抜け目なく確認したものだった。ネットのプロバイダーのキャンペーンはキャッシュバックの額が大きかったので、必死だった。僕のコンビニに向かう夜道を冬の寒い日に歩いた日の記憶。光が出たての頃は、東京電力も、ネットの回線からプロバイダに至るまでを取り持っていたことがあったものだった。僕は秋葉原の通りにいた刺激的な格好のキャンペーンガールからボールペン付きのチラシを受け取ったことがある、それは、今では考えられないようなことだが…、余談だが、ガラケーの頃のドコモのキャンペーンガールの格好も負けず劣らず凄かった。僕はドコモは携帯代が機種代を含めて高すぎると思っていたので一切使わなかったのだが、そういった格好や金をかけたキャンペーンからも、彼らがそれによってどれだけ儲けていたのかということが伺いしれた。今では基本料金が無料で使える通信料金を考えると、馬鹿げていた景色だったと思ってしまうのである。曇り空の下を投票に今日は行ってきた。細長い、自転車で冬は過ぎていた道を。ジャラジャラと音を、財布の、小銭の入ったカバンが出していた。


散文(批評随筆小説等) 夜のプロセスと施行 Copyright 番田  2022-06-06 01:02:10
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