手紙(推敲予定)
武下愛

あなたはいつもせのびばかりして、あしをつらせては、またむりしちゃったなっておもってるけど、あなたはそうやってすこしずつもてるにもつのりょうをふやしているの。だからすこしずつあるいていけばいいの。だけどきづいてほしいの。わたしはいつもみおくるがわで、とおりすぎていくあなたをみているわ。そのなかでおもうのはたまにはにもつをおろして、たちどまってみてほしいの。すこしだけまわりをみてほしいの。そのときにみえたふううけいをおしえてほしい。わたしはいつもみおくってみえないけしきにかなしさをおぼえてしまうのでした。わがままをいってごめんね?でもあなたのことをだいじにおもっています。

あなたはいつもたにんのことばかりきにしているわね?わたしもじつはおなじなの。でもわたしはあなたがだれよりもみがってなこともしってるわ。たにんのためにつくしたことがはなひらいたきのうつくしさをまじかでみれるのは、わたしたちだけだもの。いつもそのばにいさせてくれてありがとう。だけどね?たまにはわがままにいてほしいの。わたしがわがままになれじゃない?そうおもってほしいわ?すこしだけでいいからじぶんのことをかんがえてだいじにしてください。じゃないとぼろぼろになったあなたをみたくないひとはわたしだけじゃないことをしってほしい。おねがいね?

まだまだおさないあなたは、これからたくさんのけいけんをするでしょう。そのけいけんはあなたをきずつけるけっかになることもあります。でもすこしだけじかんがたったころそのきずからだれかをいやせる、ことばをうみだせることにきづいてほしい。じぶんじぶんになってしまっては、いけないわけではないわ。それでもみつめてほしいの。あなただけのやさしいことばがうまれるしゅんかんを。できればわたしにもみせてください。あなたのへんかするひびのかたわら、すみっこでもいいのでいさせてください。あなたのせいちょうをみまもらせてくださいね?おねがいしますね?

あなたのことはまだまだしらないからこそおもうのです。すこしでもしっていきたいなと。すこしでもいっしょにおもいでをつくっていければとおもっています。だからたまにはかおをだして、すこしでもいいからいまどうしているかおしえてほしいのです。すこしだけさみしいのです。すこしだけふあんなのです。ごはんだけはわすれず、しっかりたべてくださいね?すこしだけだよ?むりしてしまってはいけないから。まいまいぺーすまいぺーすで、おねがいしますね?

あなたはすこしじぶんのせかいにいってしまうひとで、わたしはそのすがたをしっているからこそ、そのすがたがかがやいてみえるのです。あなたにとってのせかいがどうしたらうつくしくみえるのか、かんがえているさいちゅうです。あなたはごはんをわすれてしまうので、めにつくばしょにたべものをおくことはできないからどこにおけばいいかなやみながらいつものように、というかんじで、ていいちがあってそこにおけたらなぁーなんておもっています。あなたのせんさいなたっちでえがかれるせかいがだいすきです。だからできるだけからだもこころもだいじにしてくださいね?そのためにできることがあればてつだわせてくださいね?おねがいしますね?

あなたはいつもいっぽひいてしまうわね?そんなあなたをみるといつも、むりしてるなってふあんになります。あなただけのすてーじがあるなら、わたしはらいとであるべきなのだとおもっています。だからふあんにおもうことがあっても、できるだけできるかぎりてらしつづけます。もしもあなたがふかいやみにおちそうなとき、わたしはあなたをてらしてるってつたえますね?ひとりじゃないよってつたえますね?それでもだめなときはやみになってでもやすめるように、あなたをまもるかもしれません。わたしはなれるものにじゆうにへんかするわ。そのじゅうなんさがすこしでも、あなたにいいえいきょうをあたえますように。

あなたがわすれられないひとがいるっていうことをしってるわたしはおもうのでした。あなたとおなじようにわすれられないひとがおるひととであったとき、あなたはどんなはんのうをするのだろうって。わたしもろくねんわすれられずにれんあいをしなかったことがあって、そのじかんをむだにしてしまったなといまならおもうのでした。だいじなひとにであうかくりつを、すててしまったことに、こうかいしているのです。であうかくりつをかんがえてほしいのは、あなたとおなじようなけいけんをしたひととであって、もしかしたら、いいほうにすすめばなっていうわがままなわたしです。ここだけはひらきなおっているわ。あなたとおなじように。

こどくをかかえたあなたはきづけばまわりにいるひとをたにんときめつけてあるいていますね。ひとにはひとのどらまがあり、わたしはいまからきびしいことをいいます。あなただけがしゅじんこうではないし、まわりのひとはきゃすとでもなく、おなじようにじぶんがしゅじんこうとしていきているのです。にんしきのあまさをしってください。わたしたちはだれもがしゅじんこうであるじてんで、すこしでもかんようなめを。むけてほしいのです。ひとりぼっちだからこそわかることもあるわ。あなたのせかいがひらかなければはじまらないことではあるわ。とどこおったみずはくさることをしってください。きずをそのままにすればえしすることしってください。こういうことをいっているとき、わたしはだいたいないています。しんぱいなのです。あなたのことが。

じぶんにじしんがもてないのをみていておもうのは、あなたがいつまでもどんよくでいること。もくひょうというかたちをもったとしても、いずれわかるわ。よくにみちたせかいでしか、もくひょうがなりたたないことが。そのさきにあるしあわせというかたちにまんぞくできない、よくばりさがでてしまうのね。すべてに。あらわれてしまうわ。こせいとしてなりたつせかいでは、とてもじゅうようなぱーすである。こころをわすれないでくださいね?たしゃがかがやくものをみておもうのはいつもおなじではないわ。おなじいちではなせるあいてをさがすことは、むずかしいことかもしれないわね。あきらめなければけっかはおのずとついてくることをしって、そのさきのすてーじにすすめますように。

せかいでいちばんではなくてひとりだけしかいないのにいいかげんきづいてほしい。だれかのかわりがいないせかいであるのに、じゅうようなことしているひともふくめて、じこぎせいでなりたつせかいがきらいなあなたへ。ほんとうにひつようなことなんてほんとうはごくわずかだったころから、だいぶこのせかいはかわってきているけれど、まだまだせかいはかなしみにみちている。あなたにしかきづけないことがあるわ。わたしはすべてのためにことばをおしみたくないの。そのなかにあなたがいることをわすれないでください。

いのちのかたちについてかんがえるあなたはただただ、かなしみばかりをせおってしまっているようにみえているけれど、いのちのおもみについてかんがえるならそれなりにくろうをするわ。いのちにさはない。そこにちょうてんをもうけてしまっているだけ。ただのるーるでしかないきごうにまどわされずにいてほしい。もしもことばがとどくなら、あなたにつたえたいことばがあるの。たくすばとんのかずだけ、せかいはあかるくなっていくって、しんじれないかもしれないけれど。じゅんかんはいずれおとずれるおわりまでのなかで、えいえんをむかえられないことをしりながらすすんでいく。そこにはつながれてきたばとんがかたちとしてだけではなく、たしかにあるのよ。あなたにであえたことがそのしょうこだもの。

こえもだせずにいるあなたをみているとおもうのはいつのまにか、そのままこえをわすれてしまわないか、きにしてしまうのでした。いつかいつかでかさねたひびに、いつのまにかが、くわわるまえに、すぎさってしまうひびがおわるまえにつたえたいことばはないですか?いのちはみじかいあいだにたくさんうしなってしまうことがぜんていにあって、えることもあって、あなたのほんとうのこえをみうしなわずにいてほしいのです。わたしははなしをするのがとてもすきで、あなたのことをしれることがとてもうれしくて、はなしをしてくれたときに、ことばいじょうにつたえるものがてきしたことを、わたしはできずにいます。だからつたえたいのです。あなたはことばすくないはなのようだけど、そのうちにとげもどくもおぼえていくのだとおもうわ。わるいことばではなくきょりかんをおしえることばをもてますように。

きょうはこのくらいにしておこうとおもいます。ずっとつづいていくあなたへ。


自由詩 手紙(推敲予定) Copyright 武下愛 2022-06-02 11:31:22
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