ラゴス・クールラント連合(四)
朧月夜

クールラントとラゴスの兵隊は、合して八万。
魔導がいくら優れていたとしても、
十二万の兵力に押し切られては、ひとたまりもない。
アウゼル・ローガンテは苦悩していた。

「クールラントは、いずれ我が国の敵国となるやも知れぬ。
 しかし、今は連合すべき時だ。アースランテが、
 このライランテ大陸を支配することだけは、避けねばならぬ」
その発言は重みを持っていた。

「では、前回のように条件を提示しては?」
「それは出来まい。今回の標的は、この国ラゴスなのだ。
 アースランテでは、すでにドラゴンなども召喚していると聞く」
 
「それでは、猶予はありませんな」
元老院議会の決断は決まった。今はクールラントと連合すると。
「すぐに密使を使わせ」アウゼル・ローガンテは言った。


自由詩 ラゴス・クールラント連合(四) Copyright 朧月夜 2022-04-05 18:24:57
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
クールラントの詩