そのメロディラインに沿って
ひだかたけし
その
メロディラインに
沿って
冷え冷えと
目覚めていく
忘れてしまった
過去のことは
ただたましいだけ
降りしきる
雨に濡れ
あつく
波打って
渦巻く声の嵐
硬質に刻まれるビート
アルペジオは絶えず節くれ立ち
覚醒した
意識は
抱える廃墟を
壊し
太陽を
内にみて
より深部への
途を探す
その
メロディラインに
沿って
冷え冷えと
覚醒した
意識が
降りしきる
雨に濡れ
決して届かない
たましいを
天に
掲げる
地を彷徨う魂に
計り知れない高みから
雨は降り続けて
雨は降り続けて