The Diamond Sea
ちぇりこ。

静かな時間はその壁の上に
わたくしたちの流れる
緩やかな河口の堆積してゆく汚泥のように
次第に色を失くしてゆく
冬の銀河のように
着水する水面にふれる羽毛の静けさ
波紋は辿り着く岸をもたない

モノクロームフィルム
広がる定着液に浸されて
曖昧な被写界深度で白い焦点を探る

わたくしたちの脊髄は
粉々に砕けた水平線の欠片で
正しく体温を伝えるためのメソッドを知る

(…yoyoyoyoyo…yoyoyoyoyo…祝祭は…
ダイアモンドの沈んだ海を…yoyoyo…
見つめる瞳から…
yoyoyoyo……わたくしたちの中に満ちる…)



*Sonic Youth「The Diamond Sea」に寄せて





自由詩 The Diamond Sea Copyright ちぇりこ。 2022-02-17 13:07:27
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