ゆきとけて
AB(なかほど)



雪溶けて/
消え逝く記憶/溶けゆく昨日と/蹴りだす明日と/
照らされた歩幅


村いっばいの/ららばいららばいと/
一生って/ついついと通りすぎて/
パステルの花/いっぱいの夢々/
野辺、遠く近く


子供かな/童心帰り/戻り道
愛さ愛さと桜待つ/
夏を知らぬと嘯いて




ゆきとけて
 きえゆくきおく
  とけゆくかこと
   けりだすあすと
    てらされたほはば


むらいっぱいの
 ららばいらばい
  いっしょうって
   ついついととおりすぎて
    ぱすてるのはな
     いっぱいのゆめゆめ
      のべ、とおくちかく


こどもかな
 どうしんがえり
  もどりみち
   かなさかなさとさくらまつ
    なつをしらぬとうそぶいて






自由詩 ゆきとけて Copyright AB(なかほど) 2022-02-13 18:06:10
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