本
ミナト 螢
人にぶつからないように
生きても
まだ残ってる
四隅の角で
言葉を交わして
生まれた物語
優しさで晴れた空と
苦しさで切れた糸が
僕等の首を絞めた
この本の重さは
一緒に泣いた日の
月と同じくらい
傾いて
ボロボロなのに
真っ直ぐ立っている
自由詩
本
Copyright
ミナト 螢
2022-02-12 16:06:05