日記 2022.01.09(日)
田中恭平

 よく晴れた朝です。けさは不思議な夢をみて、寒さに目覚めると妻がもう起きていて、厨で沢山のペットボトルを洗っていました。感心しました。
 妻に毎朝の定番のアイスコーヒーを淹れていただき、ノート・パソコンに向かいました。祈りや、念仏のように、毎朝欠かさず書くと決めた自由律俳句を書き落としていきました。
 去年の年末からはじめて、もう大体十日くらい書いています。一日、十句又はニ十句は書いているので、百五十句くらいは書いたでしょうか。

 しかし年始の、洗われる朝の印象が薄れつつあり、陽の光りの援護は得られなくなっているので、そこは努力で、自身、とうめいな心持ちでいるより他ないと感じ、考えています。
 自由律俳句をルーティン化したのは、ひとえに心を育てる為です。
継続することは、心を鍛えることだと考えたからです。そして作句とは精神的活動も兼ねているのでありました。

 妻は朝から、私がプレゼントした、小さな白い録音機片手に、歌をつくり、吹きこんでいます。妻はほんとうに歌が好きで、歌うこと、つくることが好きなのだなぁ、と日々感じています。ときに文字どおり、飲食を忘れて没頭しているので、少し心配もします。

 朝食はじぶんで、食パン二枚にそれぞれ、チーズをのせて、マヨネーズを塗って、トーストしたものを食べました。胃にあたたかいものが入ると安心できる、冬です。
 世知辛い世の中、頼りない政府、バッド・ニュース、その中で飲食を通じ、それで安心、又満足できることはいいことだと思います。

 シャワーを浴びて、心のアイドリングをしつつ、またパソコンに向かい、この日記を書いています。
 寝室にいけば、ひろげたままの聖書、稲垣足穂「一千一秒物語」がありますが、又、本棚には「山頭火全句集」がありますが、寝室にエアーコントローラーはなく、寒いので、もう少しだけ炬燵で書き物をしていたい。

 明日は祝日で、肉体労働のしごとはお休みです。時間は有限、限りあるので、この休日二日、じぶんの心の癖、といいますか、エゴ、多くはなまけ癖にひっぱられないように、じぶんの尻をじぶんで叩くことも忘れないようにつとめたいと思います。

 現在午前九時十八分、図書館に江戸川乱歩の書籍を返しにゆくこと。
 それでは。



散文(批評随筆小説等) 日記 2022.01.09(日) Copyright 田中恭平 2022-01-09 09:23:16
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