透き通る寒さに寄せて
酔横
白梅のたましひ活くや数奇のいへ
雅も俗も
粋
(
すい
)
に交ふや春の夜
春雨や傘傾けて道二間
松が枝に小雪ちらちら降りにけり
山茶花や天地を紅く染め抜きぬ
盃に白雪ひとつ降りにけり
思ほへば縁尊き師走かな
芙蓉花の蕾うるはし年の暮
底冷えを夫婦の閨に暖める
電源を落として仕事納めけり
皆様に一言添へて大晦日
割り箸をぱちりと割るや去年今年
その土地にその味ありし雑煮かな
虎落笛
(
もがりぶえ
)
積み重なりて恐ろしき
温泉に身をよこたへて雪見かな
俳句
透き通る寒さに寄せて
Copyright
酔横
2021-12-30 00:56:08
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