晴れない
水宮うみ

腕を伸ばして八月にふれて

燃えるようないかり
凍えるようなひかり
喜劇みたいな夕焼けへ溶け出す劇


どこにもない空を見上げる
腕はそこら中
肌に居た
まだ晴れることのない青空



晴れないで




自由詩 晴れない Copyright 水宮うみ 2021-12-28 16:05:31
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