忘却
ミナト 螢

あんなに好きだった人を
今では角砂糖の中に隠して 
崩れるのを待っている

いつまでも
答えをくれないから
名前の知らない花を
見つめていた

怒られるより
怒らせたこと

同じようで違う
レシピを破って
涙で上書きする

角砂糖が溶けて
あなたはどんな顔で
走って行くのか


自由詩 忘却 Copyright ミナト 螢 2021-12-27 19:25:47
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