銃口をこっちに向けるな
スローラーナー


とは言っても自殺はしない、が
無責任の謗りは免れないからやっぱり死ぬかもしれない。
ああ、金が欲しい。崩れやすいプリンのような言葉を使って。
さもなきゃ餓死だ。

順番に辱められてピアノの鍵盤に頭を打ち付ける死体を窓から投げ捨てる。
その罪を問われナイフで切り付けられる。だが
血は流れない、比喩だ。
世界は比喩に満ち
比喩が世界を狂気の揺り籠とする!
(破裂するほどの僻地で聖書を復唱している)
夢など見ない。
夢など見ない。
解釈を拒絶する。 

見慣れない乗客が窓際に座る。
何かが引っかかる。
俺はもう若くはないから
何かが引っかかっても気にもしない。批評もしない。
傍にいて欲しいのは勿論だが
俺の身体は虐殺者の臭いで充満しているから、向こうへ
行ってくれ。
消えてくれ。

本当に愛していた女性を犯して殺して、その後に俺も死ぬ。
その痕に俺、泣く。または手淫。Frseeeeeeeefronnnng.
随分衒学的なんだな。
ピアノのイントロ。その後に、気難しげなトランペット。
だから、構わないんだ!
世界なんて、ボウリングの玉ぐらいに小さくなったって。
そうやって。何度も同じ言い回しを使い回しながら
そうやって
内省を繰り返しては
迷子になる。


自由詩 銃口をこっちに向けるな Copyright スローラーナー 2005-04-29 10:40:18
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