隣人
本田憲嵩

厳しい冬の風が 吹きつけていた
冷たいアスファルトの道路に かなしく落ちていた
ちぎれてしまった その白い翼
捲れあがる 白紙のページのような
その ひとつひとつの羽毛


わたしは、あえて
その羽毛のページのいちまいいちまいに
やわらかな
ひらがなで
“きぼう”
と、書きしるしたいと思います



自由詩 隣人 Copyright 本田憲嵩 2021-12-13 02:21:50
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