ファンガヌイ
大゜揮∞ ₎ぴろき∞₍

暖かい夢の降る町に乾いた音を立てて割れた、
テクニウム、テ・ファーリキ、
気圏、の、隅、で、金属弦、ゕ゛、
生を享くるそのまえを繋ぎ、
少乙、は、宇宙精神の記号を、
屈んだ、右手に、昏さを撇ぅ、
白く光る髪を輝きのほどらひに、
くちすぎとたつきと、うたのこと、
想うも無く想う、時機なのだな、
と、うたわれないそれの無くなった湾骸縫の、
それでも昇る恒星群に、
遺補のゃぅな、清寧な迎眼を上げさし、
徠るほどには映らせた心の端ゕら、
微火の風吹きに似た、
パキ、
からだしか棄てるもののなくなった、
澄んだ茅葺の家々ゕら、
ひどく押し迫った思春は、
外殻を脱いだばゕりの、蟲の銀砂に
ぬるい、のを身震いして、
(詩、と、世界は、同義だ、 かけらのような鱗が剥がれてゅく、
  そのあとには、なにもないことがあって、
    書けないときのために、ためてあった、
     亡くした妹からの思念波を、
賭すぐらいに託した、訳無しに、日用品たちの自然を、
詩情をさがすときのゃふに、 銭貨の、
 サイフをなおすときの、仕草に神秘を見るぐらい、
変わってしまった、あるいは、成長した、
僕が、 詩、を取り敢えず控えて、
 からだをたもつことへ向き直り、向かい合うとき、
そこにいるのは、 まぎれもない、かがみも超えた、
僕、自身、で、いてくれた、他愛もなく、既に運命の必然を、為し返す、
ぼく 。


自由詩 ファンガヌイ Copyright 大゜揮∞ ₎ぴろき∞₍ 2021-11-27 10:30:18
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