事象痕
あらい

私だけを見て、わたしだけが知っている、
この夜は永遠に はるかかなた

まるで幻覚を具現化したみたいね

ただ原色が波打つばかりの
クレヨンをまき散ら化したような、
ポップアートな臨場感に浸る、

少年少女

色とりどりの飴粒が天から降るのを、
口を空けては腹を脹らます。

咲き誇るばかりの華やかな なりたちも
風にあおられ、夜空を焦がすほどの星々は
いろとりどりで、やはりまた目を引いた

まるで宝石箱のような、事象痕
夢ならばよかったのに


自由詩 事象痕 Copyright あらい 2021-11-25 19:50:18
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