ペンの夢
やまうちあつし
詩は
ペンが見る夢だ
私が
書いているのではない
普段は眠っているペンが
キャップが外れた拍子に
ぽつり、ぽつりと語りだす
詩人にできるのは
耳をすませて記述すること
ペンの中を流れているのは
インクではない
明後日までに
もっといい夢を
自由詩
ペンの夢
Copyright
やまうちあつし
2021-11-22 10:28:54
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