ぅたにぅたゎせ
大゜揮∞ ₎ぴろき∞₍

 文字の空洞を湛えられた指示不能対象が、

一陣の烈風となって、

虹の秘跡を皹骨にこびりつかせて、

幽かな輝きを、

ふれもしないまま、

歌って消え、

もやが、のこった思念の、きさとなって、

吹き抜けを星から星へ、

告白の、

字々を弔いながら、

生きて生けている、

細かな鎖を、

真四角を、

ことばの正体へ伏せ換えて、

真央ゕら、蛇の目を鳴らし返すのにも、

もういちど、歩き晴れた、開かれもしない化石に似た辞書たちと、

もとは一つの、書けもしない浮かびもしない、

それほどまでの、

眠ったままの磁石で、

流れのなかだけに流れが止められてしばたいた、の、

ここいらで、

愛と嵌めて、

砕かれもしないまま、

それだけの悔いを煮詰めるだけ煮詰めて、

かけらにも、けむりも立たない、

結いそびれた宝の降る霧雨きりさめの茫茫とした、

奇蹟ををもう罠ゕら、

いつぞやのたった今が、

茎ごと花へ化幻させられづずくの詩戀の久遠に、

平和を代入して、

編み掛けの指先のほつれ、

さいかちに注ぎかえす、

いにしえ、と、響かせ、

屈性を旅しながら、

なかば消え滅ぼしに鉾のかがやかを頁に閉じ、

身ひとつで生物を振りほどいて、どこにもゆくことのない讃頌に、

いみじくもいじらしい、世界樹の種の蒔き方に、

綺羅風の明かつ戻りつしながら、

てのひら、

鏡の粒のようなつちくれと、

なみだをあめに笑う、

徠た道のその未徠を、

虹になった自分の、

この世のらくがき、

( 影はひかりに燃えて、コトバが )

確かに忘れていたと悟ったときの鍵のように光れ


自由詩 ぅたにぅたゎせ Copyright 大゜揮∞ ₎ぴろき∞₍ 2021-11-20 12:39:22
notebook Home